行動し、継続するためのあれこれ

どうすれば行動できるかとか、それを継続できるかを考えます

『今田×東野のカリギュラ』から、命の大切さやオレオレ詐欺を学ぶ

学校でいじめ自殺とかがあると、「命の大切さ」を教えることが大切、みたいな話がでてきます。

でもたぶん学校にいる全ての人が、「命はかけがえのないもの」とか、「命は大切」みたいなことって分かっていると思うんです。

だから「命の大切さ」を教えるって、具体的には何を教えるのか分かりません。

いじめは人間の本質的な部分からくるもので、対策があるとしたら、そのコミュニティから距離を取るくらいしかできないと思っています。

命は大切ですと言ったところで効果はないのではと思います。

親がいくら説教してもいじめはなくならない 週刊プレイボーイ連載(283) – 橘玲 公式BLOG

 

そんな私が、命について考えさせられた動画があったので、ご紹介します。

今田×東野のカリギュラ | 動画 | Amazonビデオ

この番組のコンセプトは、地上波ではできないけど禁止されるからこそやってみたい企画を実践するというもので、バラエティ要素の強いものです。

ただし、その中の一部の動画では東野さんが鹿や猪、烏の猟に同行し自らの手で解体を行い、それらを美味しく食べるというコーナーがありました。

動画は、実際に動物を狩って解体して食すという、ほとんどドキュメンタリーのようなものになっていて、学校の教材に使えるんじゃないかと思うほどです。

人間が狩りをして動物を殺すところって、あまり見る機会ないですよね。

猪の猟の動画では、罠で生け捕りした猪の心臓を一突きするという、正に命を感じるものになっていました。

どの解体にしても、獲物に対して最大限の敬意を払い、余すところなく食べられるよう誠意をもって対応されていました。

もちろん解体の過程で、本物の流血のシーンや内臓を取り出すシーンがでてきます。

今田さんはそのVTRに流される内臓などを見て「すごい綺麗やな~」と感心していました。

確かに血も内蔵も動物が生きる上で何一つ無駄のないものだし、人間の祖先が数万年前から繰り返してきた行いであり、なにか命について神秘的なものを感じました。

なぜ、こういう企画が地上波でできないかというと、生き物を殺すなど残酷だといったクレームが殺到するからでしょう。

猟師さんもおっしゃっていましたが、そういう人もスーパーで解体済みの肉を食べている、つまりお金を払って誰かに命を奪う仕事をやってもらっているわけです。

肉を食べない人でも、魚や植物の命を奪った材料からできた食べ物を食べないと生きていけないはずです。

自分は直接手を下していないからと言って安全圏から文句を言う人がいるせいで、本当に命の重みを感じられる動画が地上波ではみられないのも残念です。

強いて言うなら、そういう状況が、「命の大切さ」を学ぶ機会を奪っているのではないでしょうか。

 

あとこの番組で実生活に役に立つと感じたのが、オレオレ詐欺選手権というコーナーです。

実際の詐欺の手口を学んだ複数の役者さんが、お笑い芸人の母親に本当に詐欺電話をかけて引っかかるか検証するというものです。

ニュースなどでは、よく注意喚起されているものの、知っているのと実際にかかってくるのとではやはり違います。

動画で紹介されていたのは、複数の演者がいて、会話に行き詰まりそうになったら他の演者に交代し、怒声や泣き声を聞かせることでパニックに陥れようとするといった、詐欺グループの生々しい手口です。

これも、注意喚起の教材に使えるのではないかと思うくらい、いいものでした。

親が詐欺に引っかからないか不安な人は、見てもらうといいです。

本当に人がオレオレ詐欺に引っかかるところなんて、見れないですから。

これで引っかかった芸人の母は結果的には予行演習になっているので、本物の詐欺電話が掛かってきたときに、冷静に対応できるようになったでしょう。

オレオレ詐欺の注意喚起の予算使って実際にこういったチームを組んで、親が引っかからないか予行演習するサービスとかできるじゃないでしょうか。