中間管理録トネガワに学ぶ、コミュニケーションとリーダーシップ
今回は、『中間管理録トネガワ(1) (ヤングマガジンコミックス)』の利根川が、自分の上司だったらどんな感じかシミュレーションしてみたいと思います。
以下、ネタバレを含みますので、ご注意ください。
第1話で、利根川は部下の名前を覚えようとします。
これは良いことで、名前を呼ばれると好感を持ちやすいと言います。
しかし、「左衛門三郎二郎」はまだしも、「荻野(おぎの)」と「萩尾(はぎお)」は区別がつかない!
●「萩」と「荻」の区別の仕方
もう「萩」と「荻」を混同しない!とっておきの覚え方3選 | 雑学
「萩(はぎ)」には「秋(あき)」という漢字が入っていて、「はぎ」≒「あき」と覚えればいいわけです。
利根川に教えてあげたい。
あとは、荻野目洋子さんと関連づけるといいですね。
第2話で利根川は、会議の場にて発言しやすい空気づくりを心がけます。
これも、非常にいい取り組みです。
会議にて発言しないのであれば出席する意味がないのですが、発言しない部下を責めても仕方ありません。
発言しない人は、発言することにメリットよりもデメリットを感じているから発言しないわけです。
そういう空気は、上司が作っていることがほとんどで、しかも上司は自分がその原因を作っていることに気づいていない場合があります。
そういう意味で、発言しやすい空気づくりを心がけた利根川は正解です。
第3話では、会議の場に利根川の上司である兵頭会長が現れます。
兵頭から会議で出たアイデアのうちどれを選択するか質問された利根川は、会長の顔色を見て判断することは不可能と思い、全案を却下することにします。
「何も決めない」というのは減点主義のサラリーマン社会の中では、何も失敗しないという意味で正解です。
しかし「何も決めない」というのは、リスクを取って決断するというリーダーシップの欠如という意味で、部下から見た上司としてはかなりのマイナスになります。
案の定、利根川は部下からの信頼を失うことになりました。
第4話では失った部下の信頼を取り戻すべく、利根川は社員旅行を決行します。
しかし、部下の山崎は不服です。
ありえないんだよ…!部下が羽を伸ばせる社員旅行なんて…!
上司がいる限り…!部下達は終始気を遣わされるに決まっている…!チッ…!
何がレジャー…!いい迷惑だ…!せっかくの休日に…!
仕事だろうが…!これも…!結局は…!
まあ、その通りですね。
部下とのコミュニケーションを活性化が目的なのであれば、せめて業務時間内にやればいいのかもしれません。
休日に旅行といっても実質は普段の仕事をしないだけで、休日に給料もでないまま拘束されている状態ですからね。
広場に部下を集めた利根川は、
あー…いるか…?全員…
いない者は…挙手っ…!!
というおやじギャグです。
現実に言われてどう思うかは分かりませんが、マンガで表現されている分には好きですね、このなんとも言えない空気になる発言。
そんな空気をもろともせず最高級の肉とビールを自腹で振る舞うことで、利根川は部下の信頼回復を試みます。
部下からすると休日に拘束されている時点で微妙な状況ですが、ここで予算をケチらなかったのは正解というか、必須だったでしょう。
第5話では、キャンプ場の鉄板がすべて錆びてボロボロであったことが発覚します。
これはやむを得ないとはいえ、致命的な問題ですね。
まあ普通は備品が利用できると分かっていたら、錆びているとは思わないですからね。
ここで利根川はリーダーシップを発揮し、この問題解決に自ら取り組むべく、鉄板の代わりになるものを探しに行きます。
自ら問題解決にあたるというのは、とても大事です。
そこで、特大焼肉プレート(しかも新品)を発見します。
実はこれは、人間に対して使う土下座強制機だったのですが、まあ、新品だし、OK(なのかな?)です。
『今田×東野のカリギュラ』から、命の大切さやオレオレ詐欺を学ぶ
学校でいじめ自殺とかがあると、「命の大切さ」を教えることが大切、みたいな話がでてきます。
でもたぶん学校にいる全ての人が、「命はかけがえのないもの」とか、「命は大切」みたいなことって分かっていると思うんです。
だから「命の大切さ」を教えるって、具体的には何を教えるのか分かりません。
いじめは人間の本質的な部分からくるもので、対策があるとしたら、そのコミュニティから距離を取るくらいしかできないと思っています。
命は大切ですと言ったところで効果はないのではと思います。
親がいくら説教してもいじめはなくならない 週刊プレイボーイ連載(283) – 橘玲 公式BLOG
そんな私が、命について考えさせられた動画があったので、ご紹介します。
この番組のコンセプトは、地上波ではできないけど禁止されるからこそやってみたい企画を実践するというもので、バラエティ要素の強いものです。
ただし、その中の一部の動画では東野さんが鹿や猪、烏の猟に同行し自らの手で解体を行い、それらを美味しく食べるというコーナーがありました。
動画は、実際に動物を狩って解体して食すという、ほとんどドキュメンタリーのようなものになっていて、学校の教材に使えるんじゃないかと思うほどです。
人間が狩りをして動物を殺すところって、あまり見る機会ないですよね。
猪の猟の動画では、罠で生け捕りした猪の心臓を一突きするという、正に命を感じるものになっていました。
どの解体にしても、獲物に対して最大限の敬意を払い、余すところなく食べられるよう誠意をもって対応されていました。
もちろん解体の過程で、本物の流血のシーンや内臓を取り出すシーンがでてきます。
今田さんはそのVTRに流される内臓などを見て「すごい綺麗やな~」と感心していました。
確かに血も内蔵も動物が生きる上で何一つ無駄のないものだし、人間の祖先が数万年前から繰り返してきた行いであり、なにか命について神秘的なものを感じました。
なぜ、こういう企画が地上波でできないかというと、生き物を殺すなど残酷だといったクレームが殺到するからでしょう。
猟師さんもおっしゃっていましたが、そういう人もスーパーで解体済みの肉を食べている、つまりお金を払って誰かに命を奪う仕事をやってもらっているわけです。
肉を食べない人でも、魚や植物の命を奪った材料からできた食べ物を食べないと生きていけないはずです。
自分は直接手を下していないからと言って安全圏から文句を言う人がいるせいで、本当に命の重みを感じられる動画が地上波ではみられないのも残念です。
強いて言うなら、そういう状況が、「命の大切さ」を学ぶ機会を奪っているのではないでしょうか。
あとこの番組で実生活に役に立つと感じたのが、オレオレ詐欺選手権というコーナーです。
実際の詐欺の手口を学んだ複数の役者さんが、お笑い芸人の母親に本当に詐欺電話をかけて引っかかるか検証するというものです。
ニュースなどでは、よく注意喚起されているものの、知っているのと実際にかかってくるのとではやはり違います。
動画で紹介されていたのは、複数の演者がいて、会話に行き詰まりそうになったら他の演者に交代し、怒声や泣き声を聞かせることでパニックに陥れようとするといった、詐欺グループの生々しい手口です。
これも、注意喚起の教材に使えるのではないかと思うくらい、いいものでした。
親が詐欺に引っかからないか不安な人は、見てもらうといいです。
本当に人がオレオレ詐欺に引っかかるところなんて、見れないですから。
これで引っかかった芸人の母は結果的には予行演習になっているので、本物の詐欺電話が掛かってきたときに、冷静に対応できるようになったでしょう。
オレオレ詐欺の注意喚起の予算使って実際にこういったチームを組んで、親が引っかからないか予行演習するサービスとかできるじゃないでしょうか。
悩みを聞く人ができることは、聞いて共感することだけだが、それに救われる人がいる
夏休み明けには、子供の自殺が増えるそうです。
考えてみれば、小中学校などは特に、子供が自分で選んだところでもないし、嫌な人間関係があってもどうしようもない状態に追い込まれるのだから、せめて何かもう一つ、居場所となるところがあればいいのかもしれません。
家庭に居場所があればいいと思うかもしれませんが、子供にとっては子供の世界こそが全てで、家庭というのは大事な空間ではあっても子供にとっての居場所にはならないのかもしれません。
『子育ての大誤解 重要なのは親じゃない 』「言ってはいけない」真実が示す、親と子の幸福なあり方 - HONZ
まあそんなことを言っても始まらないので、今回は『マンガで分かる心療内科 うつを癒す話の聞き方編 (ヤングキングコミックス)』より、参考になりそうな情報を記載します。
まず、話を聞くときは、相手の目を見ると言いそうです。
これは、どんな状況でもそうですね。
相手に関心があることを示すサインになりますので、意識して行いましょう。
次に、悩みを聞いたときにすぐにアドバイスすることはNGだということです。
男性は特に、解決策を提示したくなりますよね。
悩んでいる人は解決策自体を知らないというよりは、全ての解決策においてなんらかの実施できない理由がある状態です。
だからどんなアドバイスをしても、それができない理由が返ってくるだけです。
ではどうすればいいかというと、どう大変なのか、どれくらい大変なのか、その人はどうしたいと考えているのかを聞いてあげることです。
悩んでいる状態のときは、本人も自身の気持ちが整理できていないので、話すことで整理ができるわけです。
だから聞く方ができることは、話を聞くことだけ。
アドバイスは、向こうが求めてきたら1つの意見として言うくらいに位置付けにしましょう。
この辺も、アドラー心理学の「課題の分離」なんですよね。
その人の課題は、その人にしか解決できません。
どれだけそのアドバイスが正論であっても、その人にはその人の人生があるわけです。
また、話を聞く際はあいづちを打ちます。
話す内容よりも、こういう非言語コミュニケーションの方が大事だったりします。
相手の話した内容をそのまま繰り返すのも、相手に聞いているということが伝わります。
相手の話す内容も大切ですが、相手の感情も大切です。
自分にとっては大した問題でないようなことも、相手にとって一大事であればその大変さに共感するようにします。
逆に相手に共感してほしいときは、自分の感情を言葉にして伝えるよう努力しましょう。
さらに話を聞く側は、たとえどれだけ正論の内容であっても上から目線で説教するような態度は避けないといけません。
「どんな事情でそういう状況になってしまったのか」や、「何がきっかけだったのか」などを聞くようにしましょう。
相手は現状に甘んじているところもあると思いますが、その状況を変えたいと思っているところもあると思います。
そんないい部分を認めるように話し、相手の中にある理想の状態を引き出すようにしましょう。
そして、現状のままだと叶えられない、もしくは手遅れになる状況であることに気づいてもらえるようにします。
いつか叶えたいという夢でも、老人になってからでもいいという人は少ないでしょう。
もし悩みを打ち明けられたら、勇気をもって話してくれたことに感謝し、自分がどう感じたかに関係なく、相手にとって重大な問題であることを理解し、共感しましょう。
相手にとっては、とてもつらい状況をなんとか耐えている状況で頑張っていることを評価するようにします。
また、この本で特に印象深かったのは、とある自殺が多発する場所で、高さ50センチの鉄線を引いただけで、自殺者数が激減したという話です。
最後は、本書の台詞からの引用としたいと思います。
自殺者は死ぬことを確信的に決めているわけではない…
生と死の間で気持ちが揺れ動いているんです!
(中略)
最後の最後まで人とつながりたいと考えているんです!
(中略)
ほんの一回話を聞くだけで
たった一度止めてもらうだけで
その人は再び生きていけるんです!
先延ばしの最中に、自問自答してほしいこと
今回も、『DO IT NOW いいから、今すぐやりなさい』より、気になった点をピックアップします。
先延ばしの原因となる感情は、失敗の恐怖です。
これが難しいのは、感情と理性では感情の方が強いという点です。
「失敗しても、大したことはない」と理性では分かっていても、感情が恐怖を感じると動けない。
例えば、こんなアトラクションがあります。
【恐怖】高さ200mからカイジの鉄骨渡りを体験してみた!【VR実況】 - YouTube
理性では、本当は板から落ちても大丈夫だと分かっていても、足を踏みはずすことはなかなかできません。
もう、こればっかりは失敗の概念を変えるよう何度も意識するしかないのかもしれません。
失敗しないと分からないことってたくさんあって、それを乗り越えた先にしか成功はないので、失敗はいいものだと何度も自分に言い聞かせるしかないです。
以前、ちきりんさんの講演でこんな話を聞きました。
成功したいなら、20マスくらいの表を準備します。
失敗するごとに、そのマスを埋めていきます。
そのマスが全部埋まったら、成功できるということです。
逆に言うと、そのマスが埋まらない限り成功にはたどり着けないということです。
また行動するためには、完璧主義をやめることです。
完璧な行動をしようとすると、完璧な状態になるまで行動しなくなってしまいます。
完璧な行動が大事なのではなく、不完全でいいからとにかく行動することが大事です。
何か作品を作るのなら、「すぐに作業に取りかかる」ことが大切です。
そもそも、失敗することの何に恐怖を感じるのでしょうか。
周りの人に、笑われることでしょうか。
周りの人に笑われることで、どんな実害がありますでしょうか。
以前に書いたストレスコントロールの話にもありましたが、ストレスに感じることと、実害は分けて考えることがポイントです。
10万円の実害がでることと、「失敗してしまったー!」と後悔する気持ちは分けて考えないといけません。
また、失敗しないと教訓が得られないと考えるとどうでしょうか。
行動しないと失敗もできないし、それによって教訓も得られないので成功への道のりは遠いままです。
自意識過剰になっていないでしょうか。
自分が他人の立場だったときに、失敗した人を見たとき、いちいち気にするでしょうか。
むしろ、よくチャレンジしたなと感心したりしないでしょうか。
他人からどう思われるかは、あなたが成功しようが失敗しようがコントロールできません。
自分がコントロールできないことを悩むのは、時間の無駄です。
このまま何もしないことと、失敗して恥をかくことを恐れずに勇気を出して挑戦することと、どちらの自分でありたいでしょうか。
なぜ、グズぐスしているのでしょうか。
恐怖を感じて身動きが取れないのなら、恐怖を感じていない場合はどのようにふるまうのでしょうか。
恐怖を感じることと、行動することは別ものです。
恐怖を感じながら、恐怖を感じていない場合のふるまいをすればいいのです。
ふるまうことができないなら、まずは自信満々にふるまっている自分を客観的にイメージしましょう。
イメージできないことは、行動できません。
また、感じている恐怖が引き起こす最悪の事態を想定します。
それによって受ける実害は、最悪の場合どんなものでしょうか。
挑戦が成功した時の成果と比較したとき、割があわないものでしょうか。
最悪の事態というのは、2度と現在の生活に戻れないほど深刻なものでしょうか。
現実的に、あなたは起こりえる結末が大体どんなものか想像がついているはずです。
それは、理想通りに行く確率は低いでしょうが、最悪のケースとなってしまう確率も小さいはずです。
すくなくとも、5分使って1ミリ動かす程度のことは、できるのではないでしょうか。
先延ばしの対策は、一番解決したい課題1つに絞り僅かでいいから手をつけること
今回は、『DO IT NOW いいから、今すぐやりなさい』より、気になった点をピックアップします。
【先延ばしの対策】
- 課題は細分化する
よく聞く対策ですが、私はなかなかできていないです。
動けない理由は、自分にとってハードルが高いと無意識に感じているからです。
理想が高すぎる、プライドが高すぎる、楽して成果を得ようとしすぎているのかもしれません。
こんなの意味あるのかな?と思うくらいに地道な事をコツコツやっていくしかないです。 - 夕方に計画を立てる
闇雲にやってはいけない、ということです。
また、朝に計画を立てるとすぐに実行しないといけなくなります。
それが悪いというわけではないでしょうが、夕方になるとできなかったことがグルグルと頭に残ってしまいます。
夕方からできることなんてたかが知れているので、計画を立てて頭をすっきりさせましょう。 - 1ミリでもいいから動かす
課題の細分化と同じで、1ミリだけ動かしても意味がない、10メートルくらい動かせないと仕方ないと無意識に考えてしまって、結局全く動かせないというケースです。
0から1を生み出すことが、もっとも大変です。
逆に言うと、1ミリ動かせれば解決したも同然です。 - 5分だけ実行する
アルコール依存症の治療施設では、5分だけお酒を我慢することから始めるそうです。
例えば英語の勉強を5分したところで、成績はほとんど変わりません。
でもそういって結局なにもしない人と、毎日5分を頑張る人で数年後に大きな差がつきます。 - 難題からスタートする
何もやらないよりは簡単な課題から手を付ける方がいいのですが、人間の集中力は、朝がピークでだんだん減っていきます。
朝に着手できなかった課題は、夕方にすることはできません。
最も困難なことを、最初に片づけるのが吉です。
- 紙に先延ばしの理由と、課題達成時の恩恵を書く
頭で考えても、これらの事項は漠然としています。
紙に書いてみるとやれば大きな恩恵を受けられるのに、つまらない理由で先延ばししていることがあります。
自分の考えは、紙に書けることが全てです。
紙に書けないことは、良くも悪くも単なる妄想に過ぎないと思います。 - 先延ばしにしている課題に対する自分の気持ちを日記に書く
結局自分が何をしたいのか、ということは意外と分かっていないものです。
先延ばしにするのは本当は自分にとって必要ではないことかもしれませんし、
やらないと必ず後悔することかもしれません。
どちらにせよ、自分が何をしたいのかについて気づくことが大切です。 - グズグズしているとダメだから、これからすぐに課題に取りかかろうと自分に言う
「なんて自分はグズなんだ」と自分を責めたところで、自分に対するマイナスイメージが定着するだけです。
人は自分がイメージしたものになりますし、自分がイメージしたもの以上のものにはなれません。
自分を責める気持ちを、課題に取り組むイメージに変換しましょう。
- 自分の思いを録音する
グズグズ先延ばしするのも自分ですが、変わりたいと思うのも自分です。
基本的にはグズグズする自分の方が強いのですが、変わりたいと思った自分の登場回数を増やすことで、弱い自分と対決できます。 - 課題を1つに絞る
現状に問題があると思えば思うほど、一気に物事を解決したくなります。
しかしそれは課題の細分化とは逆の方法となり、対処する課題を大きくしてしまっています。
焦る気持ちはわかりますが、できれば今の自分にとって最も解決したい1つの課題に集中しましょう。
問題が複数あったとしても、それらを同時に解決することはできません。
結局は、1つ1つこなしていくしかないのです。
そうであれば、もっとも解決したい課題からこなすようにしましょう。
それがある程度片付いたら、別の課題に取り組めばいいのです。
ピロリ菌や歯周病の対策は、大事だと思います
今回は『むだ死にしない技術』から、私が参考にした情報を中心にお話します。
医療に関する本の記事になりますので、実践される場合は各自で十分に確認して、自己責任でお願いします。
まずは、ピロリ菌(正式名称は、ヘリコバクター・ピロリ)についてです。
ピロリ菌は、人間の胃の中で生き残ることができます。
これの何が問題かというと、この菌が胃酸から身を守るために出している物質が胃の粘膜を傷つけるため、これが長期間にわたって生息していると胃がんの原因となってしまうということです。
どのようにして感染するかというと、幼いころに井戸水のような(水道水に比べて)不衛生な水を飲んだり、菌を持っている親から食事を通して感染するのではと言われています。
成人してからピロリ菌と接触があっても感染することはないとされています。
「ヘリコバクター・ピロリ感染胃炎」に対する除菌治療に関するQ&A一覧|疾患Q&A|医療関係のみなさまへ|日本消化器病学会
関心がある方は、まずは自分がピロリ菌に感染しているかを調べましょう。
調査方法は、呼気、血液、胃カメラなどがあります。
個人的には、胃カメラがおススメです。
なぜなら感染が判明したあとの治療に保険を適用させるには、胃カメラで調査することが制度上、必須になっているからです。
何かのきっかけで血液検査を受けるとき、ついでにピロリ菌の検査もお願いしてみるのもいいかもしれません。
治療法は、通常は飲み薬のみで行えます。
効果があったかどうかを、呼気検査でチェックします。
一点注意なのはピロリ菌を除菌しても、胃がんのリスクが減るだけで今後胃がんが絶対に発生しなくなるというわけではないということです。
定期的に、胃カメラの受信はした方がいいです。
次にご紹介するのは、歯周病です。
歯周病は、虫歯や口臭、歯槽膿漏くらいかと思っている人もいるかもしれません。(これだけでも十分恐ろしいですが)
実は歯周病が進行すると、歯の周りにいる菌が歯茎から体内に侵入しやすくなり、これが原因で心筋梗塞や脳梗塞を引き起こすと言われています。
日常の対策としては、歯磨きとデンタルフロスがおススメです。
歯磨きは、歯と歯茎の間を重点的に磨きましょう。
ただ、歯磨きをどれだけ丁寧に行っても、歯と歯と間の汚れが取れない場合があります。
そこで、デンタルフロスです。
デンタルフロスは、プラスチックの取っ手があるタイプもありますが、以下のような糸状で両手の指に巻き付けて使うタイプの方がおススメです。
初心者にはワックスがついているタイプが、歯に詰まりにくいのでいいと思います。
取っ手のあるタイプは一個で何か所も使う必要があるため、ある場所にあった細菌が別の場所にまで移ってしまうリスクがありますし、細かいところまで行いにくいと思います。
あとは数か月に1回は歯科医に行って、歯石の除去をしてもらいましょう。
歯石は毎日丁寧に歯を磨いていても、完全につかないようにすることはできませんし、一旦付いた歯石は歯磨きでは落とせません。
あと虫歯以外に歯を痛めるリスクがあるのが、歯ぎしりや歯を食いしばることです。
歯は食事しているとき以外は、上下の歯が接触してはいけないそうです。
歯を食いしばったりすると、歯が欠けたり割れたりするリスクがあります。
自覚がないのに歯が欠けている人は、睡眠時に歯ぎしりしている可能性があります。
歯医者さんと相談して、夜寝るときに付けるマウスピースを作ってもらうなどしましょう。
ただ、マウスピースは2~3日に一度、以下のような洗剤で洗浄する必要があります。
仕方ないですね。
あと睡眠時に口で呼吸してしまうと、口の中が乾燥して雑菌が繁殖してしまいます。
(だ液には殺菌効果があるので、それが不足するため)
対策としては寝る時に絆創膏を口に貼って、口が開かないようにするといったものがあります。
それ専用のテープもあります。
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興味のある方は、 調べてみてはいかがでしょうか。
いろんなビジネスが紹介されているテレビ番組で学ぶ、資源の有効活用
最近はテレビを観ない人も増えているそうですが、全てがつまらないという訳ではなく、面白い番組を見極めれば役に立つものもあります。
面白い番組のみ録画してCMはスキップして、自分の知らない情報だけを見る方法であれば、かなり有益な時間になります。
CMや興味ない部分をスキップするのが面倒くさい、というのはありますが。
後は食事中とか、なんか作業しているときにオーディオブックとして流す感じにするのもいいと思います。
テレビを見ない人がいるなんてびっくり - Chikirinの日記
個人的に好きな番組の一つが『過去の放送内容:がっちりマンデー!!|TBSテレビ
』です。
はやりの会社やビジネスモデルが、さくっとVTRで紹介されています。
スタジオのトーク部分は、その会社の経営者の方が出演されているときのみ観るようにしています。
例えば、8/19の放送。
2018年8月19日(過去の放送内容):がっちりマンデー!!|TBSテレビ
コーヒーの定額サービスが紹介されていました。
1杯300円のLサイズコーヒーが、月額3,000円で飲み放題!
というものです。
他の経費は一旦置いておいて、コーヒーの原価が1杯30円とすると、毎日欠かさず3回注文があっても収支はトントンになります。
実際は月に平均22回で、サイドメニューも頼まれる機会が増えるということです。
しかも定額制は、都度支払いをするよりも出費する感覚が麻痺します。
VTRでも都度払いだと天候不安定のときに売り上げが下がるとあり、消費者からすれば天候不安な時は無駄な出費を抑えることができていたのに、定額制にすることでわざわざ天気の割る日まで店に行って買い物することになっています。
稼ぐ側としても、消費者側にしても、学びの多い事例です。
その他に、月額制のレンタル腕時計サービスの紹介もありました。
毎月4,000円~20,000円で、腕時計のレンタルができるというものです。
個人的には腕時計は興味ないのですが男性の場合、半そでの服とか着るとファッション的には手首が寂しくなるそうで、気軽におしゃれがしやすいアイテムとして腕時計があるそうです。
『服を着るならこんなふうに(1) (カドカワデジタルコミックス)』
レンタルする人からすると興味がある時計をすべて購入できないので、いろんな種類の時計が楽しめるというメリットがあるそうです。
貸す側からすると、レンタルなのだから中古の時計で間にあうそうで、初期投資が抑えられるわけです。
さらに紹介されていたのが、中古車販売サービスの会社の中古車レンタル事業。
買取とレンタルでは人気の車種も違うということなので、社内のリソースを有効に活かすことができます。
車も家もそうなんですけど、結婚・離婚や出産や子供の成長に伴って、どんどん必要なものは変わっていくのだから、中古やレンタルの方がよいのではと思います。
そういうイベントがなくても、昔から地震、津波、大雨などで多くの資産が失われてる状況を見ているはずなのだから、モノは少なければ少ない方がいいという考えの方がいいと思うんです。
橘玲、「マイホームと賃貸、どちらが得か」に決着をつける - 不動産ブログ「マンション・チラシの定点観測」
こちらのブログにもあったのですが、
この一冊 2015年から2016年へ - Chikirinの日記
経済とは希少資源の最適な利用ということだそうで、確かに通勤時にしか乗らない車や、家に眠っている腕時計や、子供がでていって使われなくなった部屋って最適な利用がされていない状態です。
そういう資源の有効活用をすることが、個人が消費するうえでも、稼ぐうえでも重要なポイントになりそうです。