ピロリ菌や歯周病の対策は、大事だと思います
今回は『むだ死にしない技術』から、私が参考にした情報を中心にお話します。
医療に関する本の記事になりますので、実践される場合は各自で十分に確認して、自己責任でお願いします。
まずは、ピロリ菌(正式名称は、ヘリコバクター・ピロリ)についてです。
ピロリ菌は、人間の胃の中で生き残ることができます。
これの何が問題かというと、この菌が胃酸から身を守るために出している物質が胃の粘膜を傷つけるため、これが長期間にわたって生息していると胃がんの原因となってしまうということです。
どのようにして感染するかというと、幼いころに井戸水のような(水道水に比べて)不衛生な水を飲んだり、菌を持っている親から食事を通して感染するのではと言われています。
成人してからピロリ菌と接触があっても感染することはないとされています。
「ヘリコバクター・ピロリ感染胃炎」に対する除菌治療に関するQ&A一覧|疾患Q&A|医療関係のみなさまへ|日本消化器病学会
関心がある方は、まずは自分がピロリ菌に感染しているかを調べましょう。
調査方法は、呼気、血液、胃カメラなどがあります。
個人的には、胃カメラがおススメです。
なぜなら感染が判明したあとの治療に保険を適用させるには、胃カメラで調査することが制度上、必須になっているからです。
何かのきっかけで血液検査を受けるとき、ついでにピロリ菌の検査もお願いしてみるのもいいかもしれません。
治療法は、通常は飲み薬のみで行えます。
効果があったかどうかを、呼気検査でチェックします。
一点注意なのはピロリ菌を除菌しても、胃がんのリスクが減るだけで今後胃がんが絶対に発生しなくなるというわけではないということです。
定期的に、胃カメラの受信はした方がいいです。
次にご紹介するのは、歯周病です。
歯周病は、虫歯や口臭、歯槽膿漏くらいかと思っている人もいるかもしれません。(これだけでも十分恐ろしいですが)
実は歯周病が進行すると、歯の周りにいる菌が歯茎から体内に侵入しやすくなり、これが原因で心筋梗塞や脳梗塞を引き起こすと言われています。
日常の対策としては、歯磨きとデンタルフロスがおススメです。
歯磨きは、歯と歯茎の間を重点的に磨きましょう。
ただ、歯磨きをどれだけ丁寧に行っても、歯と歯と間の汚れが取れない場合があります。
そこで、デンタルフロスです。
デンタルフロスは、プラスチックの取っ手があるタイプもありますが、以下のような糸状で両手の指に巻き付けて使うタイプの方がおススメです。
初心者にはワックスがついているタイプが、歯に詰まりにくいのでいいと思います。
取っ手のあるタイプは一個で何か所も使う必要があるため、ある場所にあった細菌が別の場所にまで移ってしまうリスクがありますし、細かいところまで行いにくいと思います。
あとは数か月に1回は歯科医に行って、歯石の除去をしてもらいましょう。
歯石は毎日丁寧に歯を磨いていても、完全につかないようにすることはできませんし、一旦付いた歯石は歯磨きでは落とせません。
あと虫歯以外に歯を痛めるリスクがあるのが、歯ぎしりや歯を食いしばることです。
歯は食事しているとき以外は、上下の歯が接触してはいけないそうです。
歯を食いしばったりすると、歯が欠けたり割れたりするリスクがあります。
自覚がないのに歯が欠けている人は、睡眠時に歯ぎしりしている可能性があります。
歯医者さんと相談して、夜寝るときに付けるマウスピースを作ってもらうなどしましょう。
ただ、マウスピースは2~3日に一度、以下のような洗剤で洗浄する必要があります。
仕方ないですね。
あと睡眠時に口で呼吸してしまうと、口の中が乾燥して雑菌が繁殖してしまいます。
(だ液には殺菌効果があるので、それが不足するため)
対策としては寝る時に絆創膏を口に貼って、口が開かないようにするといったものがあります。
それ専用のテープもあります。
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