行動し、継続するためのあれこれ

どうすれば行動できるかとか、それを継続できるかを考えます

大切な一つのことに集中し、それ以外のすべては捨てる覚悟を持つ

 小さな習慣を身に付けるには、目標は1つに絞る必要があります。

 

頑張りたい人ほどたくさんの目標をたてたくなると思いますが、そうしてはいけないのかを解説します。

 

たくさんの仕事をこなすといえば、マルチタスクです。

 

ワン・シング 一点集中がもたらす驚きの効果』によると人間の脳はマルチタスク(同時並行の処理)を行っているのではなく、注意を向ける対象を高速で切り替えているだけなのです。

 しかもマルチタスクは仕事の切り替えにかかる時間や労力のロスによって、全体としてのパフォーマンスが落ちるということです。

 

短時間でのマルチタスクでなく、例えば今日はAをして明日はBをして…といった方法も良くないです。

 

何かを変えたり、成長するには努力(何らかの行動を起こす)ことが必要になります。

そして大体のことは一朝一夕では変えられないので、時間がかかります。

 

成果=行動×時間ということです。

 

当然時間は有限で、増やしたり貯めたりすることはできません。

私たちがコントロールできるのは、何の行動を選ぶかということだけです。

 

例えば一郎さんは、Aの目標だけをたてて行動して100の成果を1つ得たとします。

次郎さんは、AとBの2つの目標をたてたとして行動して50の成果を2つ得たとします。

もちろん単純に比較できるものではありません。

ですが今の世の中はそこそこの技術を複数持つ人より、突き抜けた何かを一つ持つ人のほうが重宝されます。

 

時代の変化や自分が歳を重ねることで、必要なことも変化していくかもしれません。

でもそうなったら今まで集中していたことをやめて、新しく必要になったことに集中するしかないわけです。

 

問題は、「何が重要かをどうやって見極めるか」になります。

これが、非常に難しい。

人によっても異なるだろうし、同じ人でも時代や年齢によって変わってくるからです。

 

 先ほどの本によると、的を絞り込む質問をするとよいとのことです。

その質問とは

「それをすることで他のすべてがもっと容易になるか不必要になるような私ができる「ひとつのこと」は何か」

というものです。

うーん、何か難しい言い回しですね。

 

まずは前提として、自分自身がどうなりたいかを具体的に明確にイメージする必要があります。

「こうなりたい」と思うということは、何らかの目的があるはずですよね。

 そのゴールを弓道の的だとイメージしてください。

するとさきほどの「ひとつのこと」というのは、その真ん中にある本質的な部分ということになります。

その本質的な部分に、集中する必要があるということです。

他の的を狙ってもいけないし、的を外しても的の中心から外れたところを狙ってもいけないのです。

その本質とは何か、常に問い続ける必要があるわけです。

 

例えば、「外国語をマスターしたい」という思いは漠然としています。

「英語をマスターしたい」でも、抽象的です。

TOEICのスコア700を1年以内に取得したい」で、だいぶ具体的になります。

でも、その的が本当に狙うべきものなのか考える必要があります。

 

本当に大切なのは語学でなく、商品知識をもつことかもしれないし、集客の方法を身に付けることかもしれません。

 

どれも並行してやりたいと思うかもしれませんが、それはダメなんです。

 

何か1つを真剣に選ぶということは、選んだもの以外は捨てるということです。

どう生きたいのかを、決めるということです。

 

これは、そんな簡単に答えがでる質問ではないです。

だからこそ、何度も自問自答が必要になります。

 

「それをすることで他のすべてがもっと容易になるか不必要になるような私ができる「ひとつのこと」は何か」

 

そしてその「ひとつのこと」は、実際に行動できるものでないといけません。

理想を掲げているだけでは、現実は何も変わらないのです。

「ひとつのこと」のハードルが高いなら、その要素を分解して、手を付けられる内容にまで落とし込む必要があります。