自分の脳を、すぐに行動できるように仕向ける方法
今回は、『すぐやる! 「行動力」を高める“科学的な”方法』より、印象に残った内容をご紹介します。
- 睡眠と起床
寝る間も惜しんで何かしようとしても、意志力が下がってしまっては結局パフォーマンスは落ちてしまいます。
睡眠をきちんと取れている状態で実行できないことは、睡眠不足の状態ではまずできませんのでしっかり寝ましょう。
もっとも頭が冴えるのは起床から4時間後なので、アウトプットや決断は寝る前ではなく起床後にやりましょう。 - 気が散るものは見えないところへしまう
ダラダラとテレビを見てしまうとしたら、その行為のスタートは「テレビのリモコンが目につくところにある」ということです。
目につくところにテレビのリモコンがあると、仮にテレビを見なかったとしても
テレビを見ないという決断を行うことになり、意志力の低下につながってしまいます。
『人生がときめく片づけの魔法』で、ときめかないものを捨てるという判断基準がありましたが、人生にとって必要でないものを視界に入れないということは大切なのです。 - 次の作業にちょっとだけ手をつける
脳は、完了していない事柄に対して注意するようにできています。
必要な作業をすべてやろうとしてしまうとハードルが高くなり、かえって何もできなくなる恐れがあります。
次の作業にちょっとだけ手をつけると、次の作業を始めるハードルが下がりますし、脳が自動的に次の作業に注意を向けてくれるので、継続しやすくなります。 - ガラッと変えようとせず、スモールステップで間違えようのない課題から着手
今の自分ではダメだという想いが強いほど、ガラッと変えたくなります。
そう願うのは理性(意識)ですが、これは長続きしないため本能(無意識)に負けてしまいます。
本能(無意識)が抵抗なく受け入れるように、ばからしいほど小さくて失敗できないような課題1つに絞りましょう。 - 優秀な人の近くにいる
人は、無意識に他人の動作を真似してしまいます。
いまいちな人とずっと同じところにいると、自分もその人のようになってしまいます。
自分がそうなりたいと思う人と、近くにいるように意識しましょう。 - 「ここまではできる」と到達点を具体的にする
脳は課題に取りかかっていない状態では、到達した状態をイメージできません。
そのため何もしていない状態で「やればできる」と自分に言い聞かせても、脳はどうすればよいのかを理解できません。
また脳はできると言われたことが実際にできていないと、できなかったことに対して罪悪感を感じます。
すると、課題のハードルが上がってしまい「次こそはきっとできるはず」という期待が空回りし、先延ばしする自分に罪悪感を感じたり、小さな一歩を踏み出せていても、「できた内に入らない」と感じるようになります。
どうすればよいかというと、「ここまではできる」と到達点を具体的にして、現実にできていないことを「できるはず」と脳に要求しないようにします。
そして今できていることに着目し、今の自分のレベルにあった確実にできる課題をこなします。 - 取り組む課題にレベルをつける
すぐやることができないときは、課題に難易度のレベルをつけます。
すぐできない課題は、今の自分にはレベルの高いものだということです。
自分にできるレベルにまで分解するか、ハードルを下げて適正な難易度の課題に取り組みましょう。 - 「自分の体がすぐに動く状態+すぐやる」
無理に「私はできる」と思っても、自分になじんでいない言葉はかえって気分を悪くします。
そこで、自分のモチベーションとなる言葉に「すぐやる」をくっつけます。
例)
「誰かに喜んでもらうため」ならすぐやる。
「お金を稼ぐため」ならすぐやる。
「異性にモテるため」ならすぐやる。 - 挑戦したいこと以外は普段どおりにする
何か挑戦したいことが明確なのであれば、それ以外の行動は普段通りにします。
挑戦するには、意識(理性)にエネルギーを供給する必要があります。
挑戦と関係ないことまで普段と変えてしまうと、そこにもエネルギーを浪費してしまいます。
大切なことに集中しましょう。